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洋菓子店ミネット様(兵庫県西宮市)|【お客様事例】
2021/09/22 00:00
こんにちは! スイーツ事業部の笹沢 翼です。


移り変わる流行のお菓子より、伝統的なお菓子に惹かれます。
フロランタンやマドレーヌはもちろん、
ガレット・デ・ロワやフランクフルター・クランツなど・・・
バターに目が無いんでしょうかね(笑)
惹かれるけど食べたことがないものも多いので、
徐々に挑戦してお菓子の歴史を知っていけたらと思います。


さて、今回ご紹介するのは、とあるおもしろい
お店作りをされているお店。
兵庫県西宮市の「洋菓子店ミネット」様です。





何がおもしろいかと言うと・・・










 店内、見渡す限りねこ、ねこ、ねこ!!
店名からお分かりの通り、ねこデザインに特化した
お店作りをされているお菓子屋さんなのです!


そんなミネット
はオープンから2年目のお店。
オーナーシェフの柏堂 肇 様は、もちろん愛猫家。
同じくねこ好きな奥様と一緒に独立される際、「もう、ねこしかないね」
と意見が合致、「Minette=猫」 という店名にされたんだそうです。


「お気に入りを探す楽しみも感じてほしく、あえて雑多な感じにしています。
ねこの置物は徐々にお迎えして、だんだん増えてきました。
まだまだ増やす予定です(笑)」(柏堂様)


看板商品は、ひとつひとつ手作りされている
にゃんとも可愛い「ねこクッキー」



@minette_neko_cake

もしかすると、SNSで見たことがある方も いるかもしれません!



「洋菓子店のクッキーにここまで人の手をかけている人はいないかも。
それだけ、作るのには手間がかかっています」(柏堂様)




同じく人気商品はムースを使ったねこちゃんのケーキで、
店名を冠した「ミネット」

こちらも黒ねこ、とらねこ、白ねこ…と種類が豊富!



@minette_neko_cake


「動物の顔のケーキは、普通お店に1種くらい。
これだけ種類があるのも他のお店では見ない光景だと思います。」(柏堂様)






他にもねこマカロンや、







ドームケーキや、

@minette_neko_cake





ニャイシングクッキーなどなど・・・

@minette_neko_cake

とにかくねこモチーフにこだわり抜いたお店になっています。






でも、ここでふと疑問が。

これだけねこに絞ったお店作りをして、 お客さんを選んでしまわないのかな・・・?

間口が狭くなってしまっていないのかな・・・?




これについて、柏堂様に伺ってみました。



「万人受けするお店にしてしまうと、他店との差別化が難しくなってしまう。
洋菓子激戦区の西宮では、他店では買えないものを置く方が理にかなっています。
おかげで近隣以外のお客様も来てくださるし、
SNSでも 『コロナが落ち着いたら行きます!』と遠方の方から
ありがたい言葉もいただけています。」




ターゲットを絞ることで、他店ではなく、“このお店に来る”動機ができるわけですね。





「また、ねこ好きの方がいらっしゃることによって、購入単価が高いと感じます。
そういう方はねこ好き仲間へのプレゼントも多いので、
ねこクッキー缶(¥2,800)を複数買いしてくださったりもします。」




客単価を上げるにはギフトは必須ですが、ねこという特別な要素が商品に付加されることで、
ギフトとしての需要に一役買っているようです。





「あとは、シーズンイベントには強いです。
ねこというベースのモチーフがあるので、お菓子にしても
クリスマスはサンタ帽を被せたりしたアレンジでインパクトがあります。
ハロウィンはもちろんねこデザインのものが溢れているので、
資材もメーカー既製品を使いやすい。

2月22日のねこの日はクッキーをサービスするイベントをしましたが、
うちは毎日がねこの日のような店なので(笑)

ねこにイベント要素を乗せることで当店しかできない展開が
できるのは強みだと思います。」




可愛いねこにイベントのアレンジ。まさに鬼に金棒!
ゼロからイベント要素を作るより、取り掛かりやすさもありますね。





「そして、ねこ好きの方は当店のファンになってくれやすいので、
リピーターの獲得に役立っています。
可愛いねこの形をしたお菓子が、味もおいしい。そこをしっかり
押さえることで、ファンづくりができていると思います。」(柏堂様)





こうして聞いてみると、メリットがたくさん!!


ミネット様のファンづくりは、ねこに特化した独自性と、
シェフの腕が光る味との両輪で叶えられているんですね!




柏堂様は、
「100人に1,000円のお買い物をしてもらうのではなく、
10人だけでも10,000円買ってくれるお店にしたい」
と話します。




日本の人口推移を見ても、これからは客数が増える時代ではありません。


そうなると安いものをたくさん売るのではなく、
しっかりとした値段をつけたものを買ってもらう必要がありますよね。



そして価格競争に巻き込まれないためには、
「このお店でしか買えない」を叶えること。
「ねこ」は一例ですが、これはどのお店様にも共通しますよね。



今回は、ご自身の好きなものをしっかりと差別化のための
商品・お店作りに生かされている取り組みをご紹介しました。





「洋菓子店ミネット」様、ご協力ありがとうございました!





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最後に、僕のお気に入り、
ミネットさん家のバンザイにゃんこで締めさせてもらいます(笑)
お店に行かれた際は探してみてください。








【今回の通信ライター】