さて今回は、3月19日(水)に開催されました、ヘッズが主催するGCC勉強会(グッド・カンパニー・クラブ)についてお話しさせていただきます。
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今回のホストは 一般社団法人豊岡アートアクション 理事長 中貝 宗治さま です。
兵庫県豊岡市生まれの中貝さまは、2001から2021年の20年にわたり豊岡市長として地方都市のあるべき姿を示し、為すべきことを断行し豊岡の繁栄、発展に尽くされました。
世界初、野外で一度絶滅した動物を人里に帰すコウノトリの野生復帰、8年間で45倍に増えたインバウンドの促進、世界中からアーティストが続々と訪れる「深さを持った演劇のまちづくり」、ジェンダーギャップ解消の4つについて、「小さな世界都市を創る―豊岡の挑戦―」をテーマに、着実に成果を出しつつある豊岡のローカル&グローバルの挑戦についてお話しいただきました。

地方都市である豊岡市の最大の課題は「人口減少」でした。将来の人口がどうなるかを予測したグラフを見ると、2040年には30%も減ってしまうだろうという数値が出ていました。
そこでさらに深掘りして調べたところ、若者の流出が大きく、豊岡に暮らす価値は「若者に選ばれていない」ということがわかりました。
なので若者にとって突き抜けた「豊岡に暮らす価値(魅力)」の創造が必要であることを考え、豊岡を『小さな世界都市』人口規模は小さくても、世界の人々から尊敬され、尊重されるまちにするという目標を掲げられました。
目標を達成するための戦略ですが、大都市のような資本力はないため、大きさや高さを競うようなことはできません。世界にアピールできる豊岡の魅力は何なのかを考え抜き、『地方都市ならではの地域の自然、歴史、伝統、文化に深く根ざし、世界で輝く』ことが重要と考え、世界に通用する「ローカル」を磨くという決断をされました。

ここまでのお話を駆け足で書かせていただいているのですが、会場でスライドに映るグラフなどを見ながら中貝さまのお話を聞いていると、とにかく真剣に豊岡のことを考え抜かれていることが伝わってきました。
現状の問題も表面だけでなく根底に何があるのかを深く追求し、改善すべきものを見極めて目標を設定し、達成するための施策を実行されている企画力、行動力が凄すぎてお話に引き込まれてしまいました!
さらに、目標を達成するために必要不可欠な「持続可能性」にも着目し、利益を追求することも計画に組み込まれています。
「この目標を掲げて進むんだ!」という芯をつくるだけでなく、それを達成するための道筋まで考え抜かれていることで、やればできると信じることができるし、一緒にチャレンジしたい!と思ってくれる人たちがどんどん増えていくんだろうなぁと思いました。

大きな夢や目標を掲げる時には、反対意見も出てきます。そのときはとにかく対話を続けて、未来に目を向けることで理解をしてもらえたというお話がありました。
また、目標を立てる上での考え方、戦略の大切さを10年かけてスタッフのみなさんに浸透させていったお話など、中貝さまがお話ししてくださる豊岡市長としてのご経験は、企業やお店の運営や人材育成のヒントが盛りだくさんでした!
そして、こんなにもまちや人を考えてくれる市長がいるところで暮らしたいなと思うくらい、市長の中貝さまの魅力も溢れていました^^
このブログに書いたことはほんの一部ですので、中貝さまの生の声や想いを聞きたい方は、勉強会の様子をアーカイブしておりますのでぜひご視聴ください^^
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↑コウノトリポーズでお写真撮らせていただきました^^
一般社団法人豊岡アートアクション 理事長 中貝 宗治さま
素敵なお時間をありがとうございました!
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