ライフスタイル事業部、販売企画の瀬川です^^
さて今回は、8月21日(水)に開催されました、ヘッズが主催するGCC勉強会(グッド・カンパニー・クラブ)についてお話しさせていただきます。
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今回のホストは 登山家 樋上 大地さま です。
樋上さまは野球を12年、トライアスロンを4年されていて、大学卒業後は中学校及び高等学校の保健体育科の教師を10年勤め、エベレスト登頂を目指し、35歳で退職。エベレスト費用貯金の為、長野県の白馬村で住みながら冬山トレーニングを行い、2024年5月にエベレスト登頂にチャレンジされました。

普段のGCC勉強会では、経営者の方などから「人本経営」についてや、実際の経験や事例などをお話しいただくのですが、今回のテーマは『エベレスト登頂』へのチャレンジで、命がけで登って感じた命の尊さや、仕事を辞めてまでチャレンジした理由など、なかなか聞けないお話です。
樋上さまとの事前打ち合わせに参加したヘッズの担当者が、ヘッズのスタッフはもちろん、今から大人になろうとしているスタッフの子供たちにも聞いてほしい!と強く感じた内容だったので、今回は特別に招待し、中学・高校・大学生の方々も参加してくれました。

実はヘッズでは、スタッフの子供が参加できる「お仕事体験」のイベントを約10年前から夏休みの時期に開催しています。1日限りではありますが、朝礼から参加して、社内で簡単なお仕事や名刺交換、ラッピングや新しい商品のアイデア出しなど様々なことにチャレンジしてもらっています。
樋上さまには、このお仕事体験でも、小学生・中学生に向けてお話しいただきました!

この「お仕事体験」も、始まりは小学生の子を持つスタッフからで、親がどんなところで働いているのかを見て感じて安心してほしい、夏休みの自由研究の宿題のネタになればいいな、ということでスタートしましたが、参加してくれた子供達から好評で、毎年恒例の行事になりました。
今回のGCC勉強会に参加してくれた子供達の中には、第一回の「お仕事体験」に参加してくれた子もいて、成長を感じるとともに、大きくなってもヘッズに来てくれることがとても嬉しく思いました^^

さて、前置きが長くなってしまいましたが本題の『エベレスト登頂』のお話です!
そもそもなぜ樋上さまはエベレスト登頂を目指そうと思ったのか。
樋上さまはお父様をご病気で亡くしてしまいました。それまでは親子関係はあまり良くなく、何年も会っていなかったそうです。お父様が入院されてから久しぶりに会いに行った時に、お父様から「来てくれて、ありがとう」という言葉をもらった時に、今まで親孝行ができていなかったことをとても後悔されたそうです。
この経験から、人生は1回きりであることや、命の尊さや有り難みを感じた上で「生きた証を残したい」と思い、エベレスト登頂チャレンジを決められました。

エベレストは標高8848m、世界一高い山です。気温はマイナス30度から50度になることも。現地のガイドさんなども含むチームで登頂するため、エベレスト登頂にかかる費用はなんと700万円だそうです。
もちろんただの山道ではなく、氷の壁をロープや特殊な靴を履いて登ったりするんですが、標高が高く酸素も薄いため息を吸うのも苦しいような過酷な場所です。

登頂に向けて資金と身体の準備として、車や家を手放して3食付きのリゾートバイトでお金を貯めながらトレーニングをしたり、クラウドファンディングで応援者を募られました。
低酸素トレーニングや冬山登山、トレイルランなどあらゆるトレーニングをし、エベレストの登山スタート地点であるベースキャンプに着いてからも、氷の壁を登り降りする練習など、準備を入念にされて登頂に挑みました。

エベレストの登山はやはりとても険しく、近くで雪崩はしょっちゅうで、一度足を滑らせたら命はないような場所がいくつもあり、まさに命懸けの道のりです。

樋上さまは極限の状態でも歩みを進めていましたが、タイムアウトとなってしまい、標高8000mのところで下山せざるを得なくなってしまいました。
頂上まであと848m、本当に悔しかったと思います。樋上さまは絶対に登りたいという気持ちに加え、たくさんの応援してくれている方のために登頂したいという気持ちもとても強く、なんとか挑戦を続けることができないかと2時間にわたり交渉されたそうですが、それでも断念しないといけませんでした。


本当に悔しかった下山でしたが、登頂チャレンジを終えて、無事帰国できた今では、「あの場面で無理をして登っていたら命はなかった」と思われたそうです。
命をかけるようなギリギリのラインでは、沢山の努力と準備を万全にしていても引き下がらないといけない一線があり、その判断力が生死を分けるんだということを知りました。

「登山と人生」
・上がるときもあれば、下がるときもある
・目の前だけでなく、先の事も考える
・準備が全て
・目標が高ければ高い程、達成感がある
・全て自己責任。
樋上さまが最後にまとめてくれた言葉です。命を懸けたチャレンジをした方からの言葉は、とても重みがありました。
また、エベレストに登頂することはできなかったけれど、生きて帰ってこられたから、また挑戦することができる!というお話が私はとても印象に残っています。
起こってしまった出来事に無駄なことは無くて、ポジティブに次に繋げればいい。そして次に繋げられるのは「生きている」からこそだなと、命の有り難みを感じました。

樋上 大地さま
素敵なお時間をありがとうございました!
※今回の勉強会は動画配信をさせていただいていますので、もしご視聴希望の方がいらっしゃいましたらヘッズまでお問い合わせくださいませ。
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