
仕事も暮らしも「余白」を楽しみながらいまを生きる。
姉妹がみつけた本来の自分。
デュプレいしい / 石井 宏弥さん・石井 亜季さん
公開日:2026年7月9日
菓子屋・畑・発酵・余白――これから

姉妹は穏やかに語ります。
私たち5人は、それぞれが静かに集中するのが好きな性分です。仕込み、焼成、包装、接客――
それぞれが得意分野を持ち寄り、持ち場を分かち合いながら、店は穏やかなリズムで動いていきます。
かつてスタッフを増やしていた頃には、気配りや連絡が渋滞し、少し息苦しさを覚えることもありました。けれど「いま居る人で気持ちよく回せば十分」と考え方を切り替えてから、作業の合間にふっと息をつく余白が生まれました。
コラボレーションも同じ向き合い方です。波長の合う相手と、ごく自然に肩を並べる――それだけで続いていくと感じています。たとえば母の日には、私たちが大好きなお花屋さんが店先に立ちお花を並べてくださいます。気づけば今年で8年目。毎年、お客様から喜ばれているイベントになっています。


石井家は三姉妹。一番上の姉は秋田杉や里山の木の実を用いたモビールブランド『つちとて』を主宰し、『デュプレイいしい』でも作品を扱っています。風を受けてゆらぐ影が、空間に余白を描いています。
好きが詰まった事務室


改装中の事務室には、新しい畳の香りがただよい、姉妹のお気に入りの趣味のものがさりげなく飾られとても居心地のよい空間でした。その部屋でランチをいただきながら、暮らしのこと、身体のこと、食べもののこと、内側でおこる思考のクセまで。取材という枠を越え、自然な流れでさまざまな視点の対話がはずみました。
「仕事も畑もお出かけも、『もう少し自分らしく』との思いがふくらみ、最近は洋服を手縫いするようになりました。人と同じものをつくるのではなく自由に『自分はどうしたいのか』を考え、チクチク針を動かしていると、『わたしは本当はこうしたかったんだ』と、ここでも自分の内側をみることに。それが楽しくて」
そう語る宏弥さんの表情はやさしさにあふれていました。

手縫いでつくったという生成りの洋服。
愛着もひとしお。


#日々を楽しむ #中今を楽しむ
余白をつくり、暮らしを整える――
その小さな実践を忘れないよう、インスタグラムには必ず二つのタグを添えています。
#日々を楽しむ#中今を楽しむ
過去でも未来でもなく、“ただ今”この瞬間を慈しむ気持ちを合言葉に、これからも私たちらしい『デュプレイいしい』を育んでいきます。
静かだけれど、しっかりと大地に根を張るように――ゆっくり、確かに。

ご協力いただいたお店

- デュプレいしい
- @ dupreishii
- 店舗情報
- 〒010-0967
秋田市高陽幸町9-20
営業時間: 10:00 ~ 19:00
定休日: 月・火曜日定休
TEL:018-824-4489

photo:
Teppei Koizumi
text & edit:
Miwa Hirozawa
