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暮松通信

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vol.75諦めずに粘ってよかった!

飛行機で出張したときに、ふと昔のことを思い出しました。
30代後半、創業時の私は、1人で企画から営業、経理、出荷、売り場での品出しまで行い、まさに東奔西走。
もし、「日本一忙しいビジネスマン」のコンテストがあったら、出場者が1,000人いても確実にベストスリーに入ったのではないかと思うほどフルパワーで働いていました。
その割にお金が無く、空港へ行くときは時間がかかっても安い方法を選ぶしかありません。
自宅から電車を乗り継いで蛍池駅へ行き、そこから伊丹空港へ向かうのも、ワンメーターのタクシー代がもったいなくて20分以上歩きました。
その後、自分の車で行けるようになっても、空港から少し離れた安い駐車場に車を預けていました。
駐車場には「係のおっちゃん」がいて、軽四で空港まで送迎してくれるのですが、 屋根には選挙カーのように大きな看板が載っていて、デカデカと「空港一安い駐車場」と書いてあります。
誰も私のことなど見ていないのに、降りるのが恥ずかしくて恥ずかしくて…。
しかも、おっちゃんは駐車場で大きな犬を飼っていたので、シートは犬の毛だらけ。
大事な商談の前に服に付いた毛を払っていると情けない気持ちになったものです。

1人で創業して人を雇えるようになるまで概ね10年。
スタッフが増えてもなかなか順風満帆とは言えず、もしあのころ、「離職率が高い会社」のコンテストがあったとしたら…(汗)

新卒で入った会社を1年足らずでやめてしまう人や、短期間で結果が出ないとすぐに諦めてしまう経営者を見ると、「もったいないなぁ」と思います。
見切りをつけて次のステージへ移るのもひとつの選択ですが、熱意を持って始めたものを次々に手放していては何も残らないのではないでしょうか。
いまは世の中の仕組みがどんどん変わり、時代の流れが本当に速い。
私の創業時の話は通用しないかもしれませんが、私自身は「諦めずに粘ってよかった!」と心から思っています。
いま、岐路に立っている人(特に若い人)、粘るのもひとつの選択ですよ。

◆こぼれ話◆
9月に東京ビッグサイトのギフトショーに出展しました。春と秋の年2回、20年間続けて40回目の出展です。
初出展のときは効果的な展示方法がわからず、「倉庫の棚」のように商品を並べただけでしたが、試行錯誤しながら20年間粘り続けた結果、良いお客さまにたくさん出会えました。
そして私はこの20年間で体力の衰えと少しばかりの贅沢を覚え、時々タクシーに乗るようになりました(笑)