お店をつくる人々 Peops

変化を楽しみ、幸せを創るパイオニア
エネルギッシュに行動し続けるプティ・アシェットの物語

Petit Assiette(プティ・アシェット) マネージャー / 田中 和歌子さん

公開日:2026年3月31日

ご縁と広がり──
出会いが紡ぐプティ・アシェットの未来

和歌子さんは、まさに直感型。考えるよりもまず行動、
そのエネルギーとスピード感がプティ・アシェットを力強く前へと導いています。
和歌子さんの趣味は、お気に入りの雑誌『絵になる店』を片手に、さまざまなお店を巡ること。
その中で憧れていたイラストレーターgamiさんのLeafcafe and gami’s Galleryに初めて訪れた日、店内に広がるアートと壁画に心が躍りました。
「もしかしてスタッフさんかな?」と尋ねてみたところ、まさかのgamiさんご本人!
偶然、在廊日だったという奇跡的な出会い。その場の勢いで「お店のイラストを描いてほしいです!」と熱意を伝え即オファー。2日後にはgamiさんのアトリエまで足を運び、
なんと半年後にはプティ・アシェットに“みんなの成長を願う”大きな木の壁画が完成しました。
“人生に寄り添うケーキ屋でありたい”という願いが、その壁画には込められています。
今は新たに、gamiさんによるギフトの掛け紙デザインも制作依頼中です。
お菓子の名は“つなぐクッキー”。“笑顔をつなぐ” “想いをつなぐ” “ご縁をつなぐ”
スタッフみんなでアイデアを出し合い、思いを込めてつけたこの名前は、
不思議とお店が大切にしてきた企業理念とも響き合っています。

イラストレーターgamiさん。楽しそうに描く姿が印象的。隠れキャラクター、チーズケーキの「フロマーズ」くんも潜んでいます。

ケーキに使うフルーツも、「質」はもちろん、大切にしているのは“生産者さんとのつながり”。
例えば、“まるごと桃ケーキ”に使う和歌山・紀の川市のブランド桃“あらかわ”。
ブランド桃は高価なので扱えないかなと思いながらも、ネットで検索していたところ
“百合ピーチ”という名前に惹かれて、休日すぐに車を走らせ農園を訪ねました。そこで出会った優しい生産者ご夫婦とのご縁をきっかけに、今では完熟桃を自分の目で選び、直接仕入れるようになりました。
素材選びもまた“ご縁“と直感で動きます。
動いた先の偶然の出会いから生まれる“つながり”をいつも大切にされています。




20代の頃に一人暮らしを楽しみながら、さまざまな飲食店や洋菓子店で働いた経験が、今の和歌子さんの土台になっています。サービスや接客ひとつでお客様が大きく心を動かす瞬間に数えきれないほど立ち会ってきました。「自分がお客様だったら何をしてほしい?」そんな視点を常に心に持ち、仕事をしていたといいます。その根底には、幼い頃からたびたび耳にしてきたお父様の言葉があります。
「常にお客さんの方を向いて正直に商売するんや。お客さんのためになるかどうか考えて動くんや。」
――現在86歳のお父様は、長年、自動車などの損害保険代理店を営み、誰かが困っていれば助けに行かずにはいられない方。和歌子さんは、そんなお父様の背中を見て、自然と商売の姿勢を学んだと語ります。
これまでにも、お店の建築や備品作り、花壇の手入れ、駐車場の整備、飾りのチャービルを育てるなど、「アシェットのなんでも屋さん」としてお父様は支え続けてくれました。

イベント時には警備員さんと一緒に立って駐車場整理をされるお父様

すべての経験、そして父の存在が“今”へとつながり、その積み重ねが和歌子さんとプティ・アシェットの原点となっています。AI化が進む時代だからこそ、あたたかな“人”のサービスを大切にしたい。お客様が欲しいもの、そして想像以上の感動をお届けできる場所でありたい。 
「ここは宝探しみたい!」「また来たい」
――そんな言葉が、唯一無二のお店づくりの原動力です。
日々の工夫や新しいアイデアも、すべてこの思いから生まれています。

そんな和歌子さんの思いを共有し、一緒にお店を盛り上げてくれているのが、個性豊かなスタッフたちです。頼りにされることで力を発揮するスタッフ、粘り強く挑戦を続けるスタッフ、しっかりサポートしてくれるスタッフ――個性豊かな仲間たちが集い、7年前からは娘さんも加わって、プティ・アシェットは最強のチームに。和歌子さんの勢いをそっと支える娘さんは心強い存在です。
つい最近、100円食堂という仕組みをつくってスタッフからとても喜ばれています。
スタッフが元気になるとお店も元気に。スタッフを信頼し、一緒にお店を育てていく――その過程を楽しみながら、今や「自分が現場にいないと回らないお店」から、「信じて任せて育てる経営」へと、少しずつ変化しています。唯一無二のチームで、その歩みを一歩一歩、着実に進められています。

「本当に助かっています!」という声が
スタッフから聞こえる100円食堂。

シェフがお肉を焼くよ!の会では
スタッフの家族も一緒に楽しみます

ヘッズとご縁をいただいて、気づけば10年以上。
ふり返れば和歌子さんはいつも、変わらぬ情熱で、まっすぐに目標へ向かい、
ご自身の直感を信じ、目の前のご縁ひとつひとつに感謝を重ねながら、歩んでこられました。
これからも、和歌子さんの行動力とあたたかな想いが、
プティ・アシェットのお店やスタッフの皆さん、そしてお客様の日常を優しく包み、
幸せと笑顔の輪を広げていかれることでしょう。
和歌子さん、そしてプティ・アシェットのこれからを、心から応援しています。

取材にご協力いただいたお店

Petit Assiette プティ・アシェット
https://www.assiette2000.com/
店舗情報
〒648-0018
和歌山県橋本市隅田町垂井511-4
営業時間:10:00~18:00
定休日: 水・木曜日(祝日・イベント時は営業)
TEL:0736-32-2957
  • photo:
    Sota Horii

  • text & edit:
    Miwa Hirozawa