vol.89アナログ時代に東京で
大阪で創業した私にとって、東京は未知の世界でした。
まだICOCAもSuicaもなく、券売機の上の路線図から運賃を探すだけでも一苦労。
少し慣れると、適当な金額の切符で電車に乗り、降りたときに精算するようになりました。
訪問先の情報も、いまでこそWebサイトで概ね確認できますが、当時はそのようなツールも習慣も少なく、ほぼ体当たり。
情報が少なかったからこそ、尻込みせずに行けたような気もします。
初めて東京・日本橋の大手卸売店さんに「売り込み」に行ったころは、スマホなどない時代。
アッチのビルもコッチの建物もその会社さんだったので右往左往しました。
部署も多く、まさに大企業。
こちらは、営業も事務も出荷作業も兼務しているような個人事業主。
その、法人前のヘッズに取引口座を開設してもらえることになり、「懐が深い!」と感激しました。
しかも月に2回入金日があって、資金繰りで苦労していた私にとっては、神さま・仏さま。本当に助かりました。
東京ギフトショーのブースに、東京の花○○さんがお越しになったことがあります。
お花屋さんの新規開拓に力を入れ始めていたので、後日、喜び勇んでお店を訪問。
フラワー関連のカタログや資材をたくさん抱えてたどり着くと、なんと、お肉屋さんでした。
「花」の文字を見て、てっきり花屋さんかと。
気まずさと恥ずかしさで、何をどう説明して退散したのか思い出せません。
別の出展時には、東京・蒲田の手芸洋品店さんと名刺交換をさせていただきました。
ここも後日訪問。
大手の手芸用品店らしいのですが、東京の情報が乏しいうえに、そもそも手芸と縁が薄く、そのお客さまのことを知りませんでした。
わずかに取り扱っていたリボンのサンプルを持参した私は、先方の規模の大きさに愕然。
先方の売り場に並んでいるリボンの方が圧倒的に種類も多く、ここでもまた、何をどう説明して退散したのか…。
その時は大ピンチでも、あとになると懐かしい思い出になることもありますね。
- ◆こぼれ話◆
- ネット情報を頼りに、コロナの検査キット(5,000円×3個)を購入しました。結果は陰性で一安心。
この話を知り合いのお医者さんにすると、「そんなのアテにならない。公には通用しないよ」と苦笑い。
何でもネットで調べられて購入もできる便利な時代ですが、情報を見極める目も必要ですね。
ここでプチ宣伝。ヘッズのネット情報は間違いないので、安心してご利用ください。
多くのお客さまを訪問させていただいた中で、「スタッフとの関係性をどうしていくのか?」「離職率が高い」という、『人』についてのお悩みをよく耳にしました。
この暮松通信でもたびたびお話しているとおり、私もかつて毎月のようにスタッフの送別会を繰り返していたという黒歴史を経験しています。
そこから『人本経営』と出会い、時に失敗しながらも続けてきた施策や経験の他、同様に人本経営を実践する友人たちの声をまとめた一冊です。
この本が、皆さまのより良い会社経営の一助になれば幸いです。
暮松 邦一
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