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暮松通信

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vol.66働き方改革と言うけれど…

政府は「一億総活躍社会」と銘打った、働き方改革を進めています。
そのひとつに長時間労働の解消をあげ、時間外労働の上限規制を導入します。
簡単に言うと、一定期間内に「〇〇時間までしか残業をさせてはならない」というルールです。
この「残業をさせて」という言葉、ひっかかりませんか?
本を読んでいて眠くなったとき、「続きは明日」と思うこともあれば、「あと少しなので最後まで読みたい」と眠い目をこすることもあります。
満足感や達成感、幸福感は「人」によって差があり、同一人物であっても「場合」によって異なります。
それなのに勤務時間を軸に働き方を決めて、一億総活躍社会になるというのでしょうか。
やり残した仕事を自宅に持ち帰るようでは本末転倒です。

若いころ、私はお金が欲しかった。
起業後もお金を軸に働く気持ちは変わらず、私の収入を増やすために社員に頑張って欲しかったのです。
当時の社員は、家族や友人に相当愚痴をこぼしていたはずです。
募集・採用をしてもすぐに辞め、悪循環に陥っていました。
その後、「何のために働くのか」ということを私自身が見つめ直し、お金を軸に働いても喜びが少ないことに気がつきました。
当然、「社長の私腹のために働こう」という社員などいるはずもありません…。
それからは、企業は社会の公器であることを自覚し、経営理念にも反映させました。
社是も「幸せ制作会社」に変更し、社長は社員のために、社員はお客さまために働くということを地道に浸透させ、ここ10年ほどで定着率も飛躍的に伸びました。
いま弊社の社員は、家族や友人に会社を自慢してくれています。

「お金」や「時間」を軸にする働き方が悪いとは言いませんが、一億総活躍の社会を実現するには、まず、働くことで社会やお客さまに必要とされる「喜び」を知ることが大切ではないでしょうか。
オーバーワークが続くようであれば、先輩や同僚に助けを求めたり、増員を要請したりできる環境を作るのが我々経営者の仕事かもしれません。

◆こぼれ話◆
カラオケボックスで予定時刻になっても「あと一曲歌ってから」という人や、 ゴルフの練習場で「あと一発良いショットを打ってから」という人が少なくありません。
その方が、気分がいいからですね。
私の場合は「あと一杯」というのがよくあるパターンです。
節度を持って楽しく飲んでいますので、もし事前に政府から「何杯まで」と決められたら猛反対します(笑)