
vol.54最上級のBランクを狙う
前号との間隔が、いつもより少し長くなりました。
みなさん、前号のお話を覚えてくださっていますか。
取扱商品は、「使ったら無くなるモノ」が良いということで、ケーキ屋さん、花屋さん、雑貨屋さん、そして弊社にも、まだまだ伸びしろがあるというお話でした。
ただ、弊社に関しては、若干、建前の部分がありました。
本音を言うと、「残るモノ」が良い。
正確には、「残してもらえるモノ」が良い。
紙袋などの包装資材は、あくまでも脇役です。
大げさかもしれませんが、中身を取り出したあとは、ポイッと捨てられる運命にあります。
使ったら無くなるのはわかっているけれど、
手にした人から「捨てるのはもったいない」と思ってもらいたい…。
ちょっとわがままですね(笑)
ある女性に聞いた話なのですが、商品が入っていた袋を
A・B・C・Dにランク分けして残す方が結構いるそうです。
Aランクは、ハイブランドのロゴが入ったもの、Bランクはノーブランドでもデザインがオシャレなもの、Cランクはとりあえず残しておくもの、Dランクはすぐに捨てるもの。
ここで言うAランクは弊社の分野ではありませんので、弊社の袋はBかCかDに仕分けされるわけですね。
そのときに、「オシャレだから取っておこう」「ちょっとしたお使いものを入れるのにちょうど良い」
「通勤のサブバッグ代わりに使えそう」といった価値を感じてBランクに入れてもらえるかどうか。
これはとても大事な部分だと考えています。
腕のいい料理人が作った料理を、センスのいいお皿に盛るのか、安い紙皿に盛るのか、その差は大きいと思いませんか。
それと同じですよね。
別の言い方をすると、袋やパッケージは、商品の花嫁衣裳。
弊社のお客さまの商品に、素敵な花嫁衣裳を着ていただけるように、今後も最上級のBランクを狙っていきます。
捨てられるモノ、されど残してもらえるモノ。
今回は、あらためて自社商品の位置づけを考えてみました。
- ◆こぼれ話◆
- 前号で「使ったら無くなるモノが良い」と言い、今号では「残るモノが良い」と言うと、言っていることがコロコロ変わると思われたでしょうか。
何事も、臨機応変。お店や会社を経営されている方なら、今回の話の真意はご理解いただけたと思います。
ちなみに私は社員から、「社長は臨機『豹』変」と言われたことがあります。
上手いこと言いますね(笑)
多くのお客さまを訪問させていただいた中で、「スタッフとの関係性をどうしていくのか?」「離職率が高い」という、『人』についてのお悩みをよく耳にしました。
この暮松通信でもたびたびお話しているとおり、私もかつて毎月のようにスタッフの送別会を繰り返していたという黒歴史を経験しています。
そこから『人本経営』と出会い、時に失敗しながらも続けてきた施策や経験の他、同様に人本経営を実践する友人たちの声をまとめた一冊です。
この本が、皆さまのより良い会社経営の一助になれば幸いです。
暮松 邦一

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