
vol.53使ったら無くなるモノが良い
いま一番ほしいモノは何ですか?
私が若いころは、車がほしい、腕時計がほしい、靴が、鞄が、オーディオが…と、ほしいモノばかりでした。
給料もボーナスも、大半がほしいモノに消えていきました。
ほしいモノのためにお金を貯めることはあっても、「貯蓄のための貯蓄」は皆無に等しい状況…。
当時は意識していませんでしたが、ほしいモノには、必需品だけではなく心や所有欲を満たすものもありますね。
特別な必要性はないのですが、彼女をつくるための必需品?
カッコ良く見せるためのツール(車のように)、心や所有欲を満たす要素が強いかもしれないですね。
「いま一番ほしいモノ」に話を戻します。
自分の生活を見回すと、ある程度の必需品はそろっています。
ぜひとも手に入れたいと思えるモノが少なくなり、それを寂しく感じることさえあります。
ただ、それは私だけではなく、世の中の大きな流れであることは、みなさんも実感されているのではないでしょうか。
お片づけ術、ミニマリスト…。
モノを手放したシンプルな暮らしが脚光を浴びているのも、モノ離れを表しています。
メーカーや小売店にとっては厳しい状況にも見えますが、悲観するのは早いですよ。
私が包装資材の仕事を始めたころ、尊敬する経営者から、良い商材として太鼓判を捺していただきました。
「使ったら無くなるから良い」というのが一番の理由でした。
つまり、繰り返し買っていただける。
では、当社のお客さまであるケーキ屋さん、花屋さん、雑貨屋さんは、どうでしょう。
ケーキは食べたら無くなります。
お花も繰り返し買っていただけますね。
雑貨は、消耗品とギフト需要に期待できます。
モノ離れの時代だからこそ、ギフト(贈る心)に価値を見出す人が増えてきます。
また、「自分では買わない・買えないけれど、もらったら嬉しい」というモノのもたくさんあります。
みなさんのビジネスも、まだまだ伸びしろがありますよ。
使ったら無くなるモノを扱っていて本当によかった!
- ◆こぼれ話◆
- おかげさまで弊社のメッセージカードがご好評をいただいております。
これは、モノに心を添えて贈る方が増えているからかもしれません。
店内にちょっとした記入台を設けてカラーペンなどを用意しておくと喜ばれそうですね。
私自身、いま一番もらって嬉しいのは、社員全員からの手書きメッセージです。
手書きのものって一生の宝物ですよね。
多くのお客さまを訪問させていただいた中で、「スタッフとの関係性をどうしていくのか?」「離職率が高い」という、『人』についてのお悩みをよく耳にしました。
この暮松通信でもたびたびお話しているとおり、私もかつて毎月のようにスタッフの送別会を繰り返していたという黒歴史を経験しています。
そこから『人本経営』と出会い、時に失敗しながらも続けてきた施策や経験の他、同様に人本経営を実践する友人たちの声をまとめた一冊です。
この本が、皆さまのより良い会社経営の一助になれば幸いです。
暮松 邦一

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