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暮松通信

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vol.39隠しておきたい黒歴史

中規模の小売店さんが悩んでおられる事柄のひとつに、「従業員の定着率」の問題があります。
弊社も6、7年前までは、若い人が続かずよく辞めていきました。
いまでは笑いながら、「毎月のように歓送迎会をやってたなぁ」と言えますが、当時は冗談にもなりません。
採用するのに経費も時間もかかり、残った社員も私も疲弊していく一方です。
その中で、定着率が良い他社の取り組みや、企業理念について学ぶ機会を得ました。

「人は財産」というのは十分わかっているつもりでしたが、実はわかっていなかった…。
社会経験が少ない社員に多くのことを望んですぐに結果を求めたり、ある程度経験を積んだ社員であってもどこか信用できず任せきれなかったり、相当チグハグなことをしていたのです。
経営者である私の気持ちにまったく余裕がなく、何もかも「売上軸(お金)」で考えていたからです。
世間でブラック企業と呼ばれることはなくても、私の腹がブラック。
それが、言葉の端々や、ちょっとした態度に出ていたのだと思います(若い人は敏感に感じ取りますね)。

「幸せ制作会社」を企業理念として掲げ、その意味が腑に落ちているいま、社員は家族同然です。
新人が育つまでの3年ぐらいは辛抱して見守り、それ以降は成長を信じて任せることができるようになってきました。
まさに親の気持ちです。

実際、社員との年齢差が親子ほどになってきたのも、功を奏しています。
定着率があがってくると、それまで採用にかけていた予算を、在籍している社員の活躍のために使えるようになって好循環も生まれます。
突出した魅力が1つあるより、小さな魅力がいくつもある会社の方が「辞めにくい」ように感じています。

定着率の問題を抱えるすべての経営者が、過去の私のように腹がブラックだとは思っていません。
できることなら弊社の「黒歴史」は隠しておきたいので、本当は暮松通信に書くのもためらわれるのですが、なにか少しでもヒントになれば幸いです。

◆こぼれ話◆
花が芽吹く季節ですね。
花といえば、女性はなぜあんなに花が好きなのでしょう。
大学生のとき初めて彼女に花を贈り、こちらが感激するほど喜ばれたのを覚えています。
以降、どんな場面で何歳の女性であっても喜ばれるのですが、「男にはわからん」というのが正直なところ。
「花はコスパが高い贈り物」などと考えてしまう私は、やはり腹がブラックなのでしょうか(汗)