vol.127時代に合った運営とは?
最近、お客様からよくこんな相談を受けます。
「せっかく人を採用したのに、すぐに辞めてしまう」
「専門学校で2年も勉強したのに1年も経たずにお店へ来なくなってしまう」
こういった現象はもはや珍しいことではないでしょう。
少子化のこの時代、20代の若手からしたらいくらでも働く場所がありますから、職場を辞めることに抵抗がなくなってきているのかも知れません。
しんどい事、つらい事があると長続きしない人が多くなってきていると感じています。
しかし経営者からしたら、そうぼやいてもいられません。
転職をするのが当たり前の今の時代には、今の時代に合った会社の在り方や進め方に変更していく事が必要になってきたと思います。
そんな中「そういうやり方もあるのか!」と感心した和食料亭がありました。
同じく
「料理人・職人が育たない」という悩みを抱えており、それでもコロナ明けで来店客はV字回復、お客様は次から次へとやって来られます。
コロナの時に人員整理した影響もあり、悩んだ末の決断だったと思います。
店主は秘伝のレシピを公開して、食品加工専門の会社と相談、そこで作ってもらう事にしたのです。
お店での作業工程は、パートさんに盛り付けてもらう事だけにしました。
お客様はお店で作っていると思っていますが、実は外の会社で作られているのです!
お客様を騙しているような感覚に陥ったかも知れませんが、苦渋の決断の結果、とても良い方向に向かっているように思います。
こういった時の決断を「窮鼠猫を噛む」と言うのか、「イノベーションを起こす」と言うのか?
言い方は色々あると思いますが、今の時代に合わせたやり方に変えていく事になっていると思いました。
- ◆こぼれ話◆
- 私の大好きなテレビ番組に「カンブリア宮殿」があります。
取り上げられている会社は、何かしら得意分野に特化してモノ作りや会社作りを進めた結果「only1」や「ナンバー1」になった会社です。
出演の経営者のお話では、その時は大変だとも思っていない事が多いのですが、私からすると、その内容でよくガマンしたなって思うこともシバシバ。
私だったら待てずに口を挟んでしまい、会社存続の危機に陥っていたかも?
多くのお客さまを訪問させていただいた中で、「スタッフとの関係性をどうしていくのか?」「離職率が高い」という、『人』についてのお悩みをよく耳にしました。
この暮松通信でもたびたびお話しているとおり、私もかつて毎月のようにスタッフの送別会を繰り返していたという黒歴史を経験しています。
そこから『人本経営』と出会い、時に失敗しながらも続けてきた施策や経験の他、同様に人本経営を実践する友人たちの声をまとめた一冊です。
この本が、皆さまのより良い会社経営の一助になれば幸いです。
暮松 邦一
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- 次回開催6/12(水)
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