vol.116決意も新たに、お客さまと共に

この１、2年で加速した物価の上昇に、歯止めがかかりません。
生活者目線で身近な例を挙げると、「物価の優等生」とまで言われてきた卵１パックの値段が概ね50％アップ しています。
鳥インフルエンザの影響があるとは言え、大幅な値上げがここまで長引いたことは記憶にありません。
電気もガソリンも相変わらずの高値が続き、節約に限界を感じています。
円安の影響も大きいものがあります。
昨年秋には32年ぶりの円安水準を更新し、円相場は1ドル150円台まで値下がりしました。
今年に入って130円台まで戻しましたが、急速な円安の影響はまだまだ続いています。
みなさんも物価の上昇に悩まされていると思いますが、同様に弊社も、円安や原材料の価格高騰に悩まされています。

大変心苦しく前置きが長くなってしまいましたが、7月1日から8％～20％（平均１２％）の値上げを実施させていただきます。
SDGsやエコロジーに対する意識の高まりとともに紙の需要が増え、一段と価格が高騰したことから、紙袋をはじめとする紙製品の値上げ幅が大きくなります。
なにとぞご理解のうえ、おまとめ買いは６月中にお願いいたします。
値上げについては、お客さまの利益に関わる話となりますので、非常に緊張感を持っています。
きれいごとではなく本当の意味で、お客さまと弊社は一心同体・共存共栄の関係にあります。
お客さまの繁盛・発展がなければ、弊社の先行きも危ういのです。

人口増加や消費拡大、売上は前年より上がるのが大前提という時代がありました。
過去に存在した「都合の良い当たり前」が、もう通用しなくなっています。
今後は前提条件の変化を意識したうえで、ファンづくりや独自性の高い商品づくりが重要になります。
弊社ではあらためて「自社の強み磨き」に注力し、いままで以上に魅力があり、ぜひ使いたいと感じてもらえる商品の開発に取り組みます。
これは、みなさんのお店でも同じではないでしょうか。共に新たな一歩を踏み出しましょう。

◆こぼれ話◆

周知の事実となった人口減少。
内閣府による日本の人口推移は、2020年は1億2,410万人で、2040年の推計は1億727万人となっています。
こうした10年・20年単位の話は、つい他人事になってしまいますが、事業の継続には欠かせない情報です。
お客さまは人、店や会社を支えるのも人。
自社の強みを磨く際、人口や人の価値観の変化に敏感でいたいものです。