
vol.99やる・やらない、やめる・やめない
講演会や暮松通信でも、何度か話したエピソードですが、25年ほど前、得意先が倒産して800万円の売掛金を回収できなくなりました。
銀行に融資をお願いしても、ほぼ門前払い。
悔しいし、打つ手はないし、まさに八方ふさがり。
ふと、ある社長から「入っときや!」と教えてもらった、政府系の中小企業倒産防止共済のことを思い出しました。
掛金の10倍まで貸してくれるのです。
急いで調べてみると、毎月5万円、すでに16ヶ月掛けていたので、丁度800万円借りられました。
おかげで何とか事業を続けることができ、この話をするたびに、「俺、ほんまにツイてたなぁ」と思っていました。
ところが、最近ある人からツキだけではないと言われたのです。
「同じことを教えてもらっても、実行する人としない人がいてる。暮松さんは、その社長の話に耳を傾け、資金繰りがしんどい中で毎月5万円掛け続けていたからピンチを乗り越えられた」と。
なるほどそういう考え方もありますね。
そういえば私は、やるかやれへんかで迷ったときは、とりあえずいっぺんやってみようと、始める方です。
ただし、やってみて、続けたらヤバイんちゃうかという空気を感じたらサッサとやめます。
個人的には、やってみて良いのはわかったけど、続けるのがしんどいものもあります。
例えば朝のプール。
この1、2年はコロナの影響で例外的に休んだりしましたが、22年間続いています。
「もうちょっと寝ときたいなぁ」と思いながら5時半に起きているのです。
日記は26年。日記といっても1日4行なので、まとめて1週間分書くこともあります。
「そこまでして書かんでもえぇのに」という気持ちになるのですが、これもやめにくい。
長く続けたものをやめるのは、もったいないし、罪悪感のようなものもあります。
誰に何を言われるわけでもないのに不思議ですね。
ちなみに、お酒だけは45年間1度もやめたいと思ったことはありません。
これも不思議ですね(笑)
- ◆こぼれ話◆
- みなさんお気づきでしょうか。今回の暮松通信は第99号です。
いっぺんやってみようと思って始めたら、やめる理由もなく、早10年。
時々聞こえてくる「楽しみにしてます」という声に支えられ、四苦八苦しながら発信してきました。
切りのいいところで卒業したいものの、やめるのはもったいない…。
次号、記念すべき第100号、どうする、どうなる、どうにかなる?
多くのお客さまを訪問させていただいた中で、「スタッフとの関係性をどうしていくのか?」「離職率が高い」という、『人』についてのお悩みをよく耳にしました。
この暮松通信でもたびたびお話しているとおり、私もかつて毎月のようにスタッフの送別会を繰り返していたという黒歴史を経験しています。
そこから『人本経営』と出会い、時に失敗しながらも続けてきた施策や経験の他、同様に人本経営を実践する友人たちの声をまとめた一冊です。
この本が、皆さまのより良い会社経営の一助になれば幸いです。
暮松 邦一

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