
vol.51花屋さん、水を与えてください
新年度・新学期が始まりました。
4月は、お祝いやお礼のギフトがよく動きますね。
特にお花を贈るシーンが多く、花屋さんは忙しくされていることでしょう。
そうこうしながらも、5月の「母の日」に向けた準備を加速させる時期でもありますね。
お店によっては「母の日だけで1年の売上げの半分ぐらいになる」という話も聞きます。
これは極端な例かもしれませんが、母の日が書き入れ時であることは間違いないようです。
20年ほど前、弊社がお花のラッピングアイテムを始めたころは、どのお店でも「カーネーションの1本包み」のニーズがありました。
茎の切り口に水を含ませたコットンを当ててアルミホイルで巻く作業が連日連夜のように続くので、
「ラッピング作業を簡単にしたい」というお声をたくさんいただきました。
オシャレで作業効率がよく、経験が浅いアルバイトさんでも、ベテランさんと同じように仕上げられるラッピングアイテムを熱望されていたのです。
言い換えれば、これは弊社への「宿題」です。
子供のころは宿題が嫌いでしたが、この宿題は大好きでした。
何が求められているのか、先に答えを教えていただいているようなものなので、
途中の「式」を考えればよいのです。
ところが年々、宿題の傾向が変わってきました。
花屋さんから聞こえてくるのは「何か新しいものはない?」というお声。答えがありません。
この「何か」ほど難しいものはないです。
ギフトのニーズが多様化しているため、
「あーでもない、こーでもない」と、いつも頭を悩ませています。
ちなみに今年は、消費者の志向がますます二極化していることに着目して、高級感のあるエナメルバッグを企画しました。
毎年知恵を絞りに絞っているので、このままでは枯れてしまうかもしれません。
花屋さん、どうぞ、ヘッズに水を与えてください。
「こんなものがほしい」という水を与えてください。
いえいえ、花屋さんだけでなく、ご覧のケーキ屋さんも!
まだ枯れたくない暮松からのお願いです。
- ◆こぼれ話◆
- 若いころは全然知らなかった。お花のラッピングアイテムを扱うようになって、ようやく知って、かなり驚いた。
「母の日」が、こんなに存在感のあるイベントだったとは…。
おかげさまでここ十数年、母の日(だけ)は「お母ちゃん孝行」をするようになりました。
「父の日」もこのくらいメジャーになってくれたら、私も、もっと孝行してもらえるかな?(笑)
多くのお客さまを訪問させていただいた中で、「スタッフとの関係性をどうしていくのか?」「離職率が高い」という、『人』についてのお悩みをよく耳にしました。
この暮松通信でもたびたびお話しているとおり、私もかつて毎月のようにスタッフの送別会を繰り返していたという黒歴史を経験しています。
そこから『人本経営』と出会い、時に失敗しながらも続けてきた施策や経験の他、同様に人本経営を実践する友人たちの声をまとめた一冊です。
この本が、皆さまのより良い会社経営の一助になれば幸いです。
暮松 邦一

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