
vol.32給料より理念?
こんにちは。いつも暮松通信を読んでいただきありがとうございます。
この春、ヘッズは3名の新入社員を迎えました。
その採用活動の中で、あらためて「理念」の重要性を感じました。
私は今年59歳になりますので、大学卒業から40年近く経ちます。
当時の「労働基準法」では、週の労働時間は最長48時間(現在は40時間)。
完全週休2日制の企業はほとんどなく、残業は当たり前。
未消化の有給休暇の買い取り(給与に上乗せ)も珍しくありませんでした。
いまの法律にあてはめたら、日本全国、ブラック企業だらけです。
そのころの私が就職・転職先を探す際、なにを見ていたかというと、給料や手当、ボーナス、休日などの条件面でした。
定年まで働く終身雇用の考えが根強い時代でしたので、一度入社したら、労働条件が合わなくても簡単には辞められません。
応募・面接時にしっかり確認しておく必要があったのです。
また、ものがない時代に育っていますので、免許を取って車を買いたい、いい腕時計が欲しい、おいしいものを食べたい…と、とにかく「物欲」がありました。
当然、お金が欲しい。
残業が多くても給料が増えるのなら、それも悪くない。
働くことが物やお金に直結していたのは、同世代の人に共通していたように思います。
ところが、いまの若い人たちは違います。
ものが有り余る時代に育っていますので、まず、物欲がない。
車やブランド品に関心が薄く、ファストファッションでそこそこ満足、お金に対してもガツガツしていません。
面接をしていても、給料や休みなどの条件面より、社風や理念に対する反応の大きさを感じます。
就職活動をするにあたって、そのように指導されているのかもしれませんが(笑)
いずれにしても、企業が学生を選ぶ前に、学生が企業を選んでいます。
「この会社で働きたい!」と思ってもらえなければ、応募もしてもらえません。
若い人が給料だけで動かない時代だからこそ、きちんと「理念」を掲げることが大切だと実感し、
ニューフェイスの成長に期待しています。
- ◆こぼれ話◆
- 「最近の若い人は…」と言うと、年をとったようでいやなのですが、やはり年齢のせいなのか、もの忘れが増えて困っています。
たとえば自宅で、リビングから寝室に行ったものの、寝室に入ると 「何しに来たんやろ?」と、なります。
お酒を飲んだときの物忘れは特にひどい。
あれ?お酒を飲んだときの 物忘れは、若いころからだったかなぁ。
それも忘れました(汗)
多くのお客さまを訪問させていただいた中で、「スタッフとの関係性をどうしていくのか?」「離職率が高い」という、『人』についてのお悩みをよく耳にしました。
この暮松通信でもたびたびお話しているとおり、私もかつて毎月のようにスタッフの送別会を繰り返していたという黒歴史を経験しています。
そこから『人本経営』と出会い、時に失敗しながらも続けてきた施策や経験の他、同様に人本経営を実践する友人たちの声をまとめた一冊です。
この本が、皆さまのより良い会社経営の一助になれば幸いです。
暮松 邦一

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