
vol.20ヘッズの商品を作る上で大切にしてること
今回は、創業当初ひとりで営業をしていたときに自然と生まれた “企画営業”についてお話したいと思います。
今から23年ほど前のことです。
私は毎週土曜日の朝10時から、あるお客様(問屋さん)のところで企画会議(&商談)をしていました。
お客様から「こういうデザインで、この辺の値段で」というご要望を伺い、それをゼロから形にしていきます。
実は当時、良いデザインの包装紙や装飾のポスターなどは、あまり世の中にありませんでした。
ご要望を伺った私は、
まず大阪本町界隈の問屋さん街を歩いたり、ショッピングセンターを見に行ったりして情報収集。
その上でデザイナーさんと打ち合わせをし、デザインを描いてもらいます。
そして、そのデザインをお客様に確認していただき
何度も修正を入れながら、やっとの思いで完成まで漕ぎ着けます。
お客様の想いから、世の中になかった新しい商品が生まれたときの喜びは、それはそれは大きなものでした。
このようにお客様の声を反映した商品作りをしながら商談も進めていく
“企画営業”は、実はその当時、自分に売り物が“なかった”おかげで生まれました。
自分だけで考えて売り物を作るより、お客様といっしょに考えて作る方が絶対にいいと思い、お客様から声を聞く形になったのです。
この形で上手くいったのは、私にデザインの才能が“なかった”からだと思っています。
今だから話せることですが、小学校での図画工作の成績はなんと「2」・・・。
ただ、そのおかげで独りよがりなデザインにはならず、素直に人の話を聞けました。
また、デザインに関する才能は自分には無いものと思っていましたが、もしかしたら生活のかかった状況が、わずかにあった(?)才能を目覚めさせたのかもしれません(笑)。
その当時に自然と生まれた“企画営業”の形は、現在ヘッズでも営業の形のベースとなっています。
- ◆こぼれ話◆
- 上に出てきました毎週土曜日にお会いしていたお客様(問屋さん)とは、今現在も大きなお取引をさせていただいています。
その当時、打ち合わせをしていたデザイナーさんとも、今現在も良い付き合いをさせていただいています。
当時のことを思い出しながら、長くお付き合いできている私は 本当に恵まれているなぁと思いました。
多くのお客さまを訪問させていただいた中で、「スタッフとの関係性をどうしていくのか?」「離職率が高い」という、『人』についてのお悩みをよく耳にしました。
この暮松通信でもたびたびお話しているとおり、私もかつて毎月のようにスタッフの送別会を繰り返していたという黒歴史を経験しています。
そこから『人本経営』と出会い、時に失敗しながらも続けてきた施策や経験の他、同様に人本経営を実践する友人たちの声をまとめた一冊です。
この本が、皆さまのより良い会社経営の一助になれば幸いです。
暮松 邦一

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