
vol.114障がい者雇用について
<堀井君を自慢したい:前編>
知人と、障がい者雇用の話になりました。
社内で聴覚障がいのある「堀井君」が戦力になっているのは把握していたものの、細かな採用経緯は知りませんでした。
知人は、「社長が指示を出さなくても自走する会社」とほめてくれて、「経緯を暮松通信に書いて」と、私に宿題を出したのです。
ここから先は、この件に詳しい担当者に聞いた話を、いかにも自分が知っていたかのようにお伝えします(笑)
彼の名前は堀井聡太君。
大阪のデフサッカーチームと、京都の社会人サッカーチームに所属しています。
デフとは、ろう者(聴覚障がい者)という意味です。
障害者雇用促進法では「従業員を43.5人以上雇用している事業主は、障害者を1人以上雇用する」というルールがあります。
そろそろ二人目の採用を考えていたところ、弊社の人事担当者が、新卒の採用計画に障がい者雇用を加えました。
一方の堀井君は、大学卒業後は海外でのサッカーを考えていたのですが、コロナ禍で断念。
アスリート契約ができる企業を探していたときに、就職サポートの会社を通じて知ったヘッズの社是・経営理念に魅力を感じてくれました。
弊社にとって新卒採用での障がい者雇用は初めてですし、堀井君にとってはサッカーとの兼ね合いもあり、まずは「お見合いの交際期間」のような感じで、2021年の春からアルバイトとして勤務してもらいました。
そして1年後、双方の気持ちを再確認したうえで、めでたくゴールイン。
2022年から正社員として勤めてもらっています。
「人本経営」の小林秀司先生に堀井くん採用のお話をしたところ、配属先は「堀井君と一緒に働きたい」と手を挙げた部署に配属する方がうまく行くとアドバイスをもらい、ライフスタイル事業部への配属が決まりました。
以前は、ECモールのページ制作はスタッフが兼務しながらおこなっていたので更新も滞りがちでしたが、堀井君はチームの目標を自分の目標とし、粘り強くページの構築・更新をしてくれるので、売上アップにつながっています。
(次号、コミュニケーションの方法を公開)
- ◆こぼれ話◆
- 「障害者」の文字は公文書や制度名でよく目にしますが、各メディアの表記ルールや個人・団体によっては「障がい者」「障碍者」を使うケースがあるようです。
堀井君にヒアリングすると「障害者」は「同じ人間なのに”差”を感じる」と。
人権尊重の観点から私は「障がい者」としました。堀井君、気づきをありがとう。 - 弊社リクルートサイトにも堀井君のご紹介がございます>>
多くのお客さまを訪問させていただいた中で、「スタッフとの関係性をどうしていくのか?」「離職率が高い」という、『人』についてのお悩みをよく耳にしました。
この暮松通信でもたびたびお話しているとおり、私もかつて毎月のようにスタッフの送別会を繰り返していたという黒歴史を経験しています。
そこから『人本経営』と出会い、時に失敗しながらも続けてきた施策や経験の他、同様に人本経営を実践する友人たちの声をまとめた一冊です。
この本が、皆さまのより良い会社経営の一助になれば幸いです。
暮松 邦一

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