ラッピングラボ

ポイント広場 vol.11お供えのマナーについて

知っておくと日頃のラッピングに役立つ、ちょっとした知っトク情報を発信する「ポイント広場」。
今回は、お供えのマナーについてご紹介します。

水引の種類と色について


仏事の場合の水引は「結び切り」もしくは「淡路結び」です。
色は地域や宗派によって「白黒」「白銀」「黄白」などを使い分けます。
「紅白」や「蝶結び」のデザインにならないよう注意しましょう。

包装紙(掛け紙・熨斗紙)について


仏事と慶事では包装に使用する資材の色やデザインが異なります。
仏事の場合は包装紙も水引と同様に、「白黒」や「蓮の花」など控えめなものを使用します。

包装の方向については、以下3点が基本です。
①包装紙の合わせ目は裏や底側に
②表書きと名前は相手から見て正しい向きにする
③水引の結び目は正面の真ん中に位置付ける

外熨斗と内熨斗、表書きの使い分けについて


お供えの場合は、控えめが良しとされ「内熨斗」を選ぶことが多いですが、地域によって異なる場合があります。
表書きについても、宗派によって「御供」や「御霊前」と書き方が異なります。

その他の小物について


リボンや造花を使用する場合、派手なものは避けて落ち着いた色味の包装にします。
ワイヤータイが必要な場合も、ゴールドではなく「シルバー」もしくは「白」を使用するのが好ましいです。

中身が食品の場合は、日持ちのするものを選びます。
包材にメッセージ性のあるデザインが入っている場合は、「幸せ」を連想させるワードが入っていないかを確認します。

最近のお供え事情について


昨今、お供えのラッピングが以前に比べて華やかでバリエーションも豊富になってきている、という印象を持つ方もいらっしゃるのではないでしょうか?
実際、弊社でも「白黒」「白銀」「黄白」だけではなく、カラーリボンや造花を使用したお供えラッピングのご提案をしております。
また、遠方への配送に向いていたり、比較的カジュアルな包装で問題のない場合にお使いいただける、シールタイプの熨斗なども取り扱っております。

都市部では見栄えのする包装も受け入れられやすい傾向にありますが、昔からのルールやこだわりが強い地域やご年配の方へは、控えめな包装を重視される場合もまだまだ多い状況です。

いずれの場合も、熨斗紙や表書き、水引は地域・宗派を事前に確認の上、マナーに合うものを使用するという基本は守り、贈る方も貰う方も気持ちの良い包装をすることが大切です。