株式会社ヘッズ代表 暮松邦一の月いちコラム KUREMATSU TIMES(暮松タイムズ)
VOL.84

予想を超えたレジ袋の有料化

7月1日からレジ袋(プラスチック製買い物袋)の有料化が義務づけられました。
直後に、百貨店で食品をひとつ買ったところ、 店員さんから「レジ袋は有料になりますが…」と言われました。 そのまま続く言葉を待てばよいのか、私が何か答えるべきなのか、一瞬、妙な間が空いてしまいました。
すると慌てて付け足すように、「こちらの紙袋でしたら無料でございます」と言って、 紙袋に入れてくれたのです。
大げさな紙袋に違和感を覚えつつも、袋代を払いたくないのが「消費者としての私の本音」なので、 ありがたく受け取りました。

今回の有料化は、弊社のお客さま(お店)にとって、非常に影響がある制度です。
7月1日以降、お店が取る対応として考えられたのは、 ①従来のレジ袋を使って有料化する、 ②従来のレジ袋を無料提供する(いまのところ罰則はない)、 ③制度の対象外となるレジ袋を無料提供する、 以上の3通りです。
①を選択すると「制度に従っているものの有料化は心苦しい」、 ②を選択すると「努力義務に反しているので後ろめたいが、お客さまに負担をかけずにすむ」、 ③を選択すると「制度に従いお客さまにも負担をかけないが、コスト面が気になる」 という具合です。
お店が①②③のどれを選択されるのか…。
①②はともかく、③に関しては弊社も新たに商品を準備しなければなりません。
制度の対象外となる素材は 「厚み0.05ミリ以上」「生分解性プラ100%」「バイオマス25%以上」のいずれか、 もしくは紙袋・布バッグ・持ち手のない袋です。
実際の使用シーンやコストを考慮して、バイオマスのレジ袋を多めに準備しました。
ところが、予想をはるかに超えるご注文をいただき、在庫が一気になくなってしまったのです。
「消費者」の目線で③を選択するお店が圧倒的に多かったということです。
すぐに追加生産をすべきでしたが原材料がまったく手に入らず、 お客さまにご迷惑をおかけしている次第です。
この場をお借りしてお詫びします。本当に申し訳ありません。

こぼれ話

在庫が一気になくなったと言うと、「飛ぶように売れて羨ましい」という声がありました。
確かに商売人にとっては嬉しい話なのですが、お客さまにご迷惑をかけてしまっては本末転倒です。
バイオマスを入手できるまでお待たせするわけにもいきませんので、 すぐに、制度の対象外となるポリ袋(厚み0.05ミリ以上)の制作を始めました。
代替品としてご検討いただけるとありがたいです。

小さな会社は
「人を大切にする経営」
で成功する

暮松 邦一(著)

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多くのお客さまを訪問させていただいた中で、「スタッフとの関係性をどうしていくのか?」「離職率が高い」という、『人』についてのお悩みをよく耳にしました。
この暮松通信でもたびたびお話しているとおり、私もかつて毎月のようにスタッフの送別会を繰り返していたという黒歴史を経験しています。
そこから『人本経営』と出会い、時に失敗しながらも続けてきた施策や経験の他、同様に人本経営を実践する友人たちの声をまとめた一冊です。
この本が、皆さまのより良い会社経営の一助になれば幸いです。

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