株式会社ヘッズ代表 暮松邦一の月いちコラム KUREMATSU TIMES(暮松タイムズ)
VOL.44

最悪な会社をお手本に!

もう次の号…。
暮松通信の発刊から 4 年になりますが、いまだに毎回、苦心しています。
それでも続いているのは、「読んでます」「楽しみにしてますよ」というお声を頂戴するからです。
見張られているようでもあり、なかなか止められません(汗)。
そんな私の、やる気アップにつながる出会いがありました。
弊社に、洋菓子店のNさんがお越しになったのです。
名刺には「実行力ナンバー1リーダー」と書かれています。
なんとその翌週、お店の定休日にスタッフ全員(8名)が来社されました。
それぞれの名刺に「元気印」「きれいな仕事」「継続力」など、ナンバー1リーダーの肩書きが添えられ、 弊社スタッフの話に耳を傾ける姿も真剣そのもの。
職場の雰囲気のよさが伝わってきました。

Nさんは 33 歳。
製菓学校を卒業後、フランスで修行、のちに先代のお店を継がれました。
他の業界でもよくあるのですが、2 代目さんが事業を継ぐと、そのとき中心となって働いているスタッフは自分より社歴が長かったり、年上だったり。
技術職の場合、技術面で優れていることもあります。
Nさんも「長」としての責任を感じるあまり、弱みを見せないように心を閉ざしていたのかもしれません。
スタッフとの関係がギクシャクして、なにかにつけ衝突するようになり、離職者が続出。
3 年ほど前まで、職場の雰囲気は最悪だったそうです。
「仕事はイヤじゃないのに、店がイヤだった」と、当時を振り返るスタッフもいます。
そんなNさんが、経営者としての考え方をあらためて、お店のチームワークづくりのお手本にしたのが、 同じように雰囲気が最悪な会社。
毎月、歓送迎会を行うほど社員の離職率が高かったあの会社です。
はい、ヘッズ…。
以前は、文字にするのが恥ずかしいほど悲惨な状態でしたが、暮松通信に綴ってきたからこそ、 Nさんのお役に立てたのだと思います。
本当に嬉しい。ありがとうございます。
これで、ますます暮松通信を止めることができなくなりました(笑)

こぼれ話

今春の話ですが…。
若いころ勤めていた会社の元営業本部長から、予期せず電話がありました。
上場前後の時期、その方は、まさに雲の上の存在でした。
30 数年ぶりに再会すると、80 代半ばとは思えないほどお元気で本当に感激しました。
電話をくださったのは、息子さんが花屋をされていて暮松通信を目にしたのがきっかけだとか。