株式会社ヘッズ代表 暮松邦一の月いちコラム KUREMATSU TIMES(暮松タイムズ)
VOL.149

辞めていった人が教えてくれたこと

2026.03.01

前号でお伝えしたとおり、創業から40年。
ここまで続けてこられたこと、感慨もひとしおです。

振り返れば、本当にいろんな出来事がありました。
今から20年ほど前、離職率30%。今どきの言葉でいえば”ブラック企業”(苦笑)。
でも当時の私は「パワハラもセクハラもしていないし、怒鳴りも叩きもせず、俺、優しい社長やん」と自負していました。
ただ、現実はそんなに甘くなく、次々と人が辞めていきました。
私と合わなかったのか?会社のやり方が厳しかった?それとも夢があったのか?
多くの仲間がHEADS を去っていきました。
正直、つらかったです。
あの頃の私にとっては、経営というより、会社を潰さないことに必死で、売上伸ばして会社を大きくし、きちんと給料を払う。
それが社長の仕事であり、正義だと信じていました。

でも、辞めていった人たちこそが、本当に大事なことを教えてくれました。
会社の目的は、自社の利益のためだけではなく
「世のため、人のためになること。必要とされる会社であること。
そして、一緒に働く仲間全員が幸せになれる会社であること」。
それを実感しました。
「会社のためだけ」では、人は本当の意味で幸せにはならない。
自分の“つもり”と、相手の“受け取り方” はずいぶん違う――これが一番の学びでした。

そこから「人を大切にする経営」に向き合うようになりました。
とはいえ、すぐ変われるものではありません。
20年経ってようやく、ブラックからホワイトへ――
と言いたいところですが、まだそこまで白くはありません(笑)
“オフホワイト”くらいにはなってきたかも、と自負しています(笑)。

そして先日、古希の誕生日。
スタッフからサプライズのプレゼントをもらいました。
「ああ、これで間違っていなかったのかな」と胸が熱くなりました。
人の幸せを願って歩んできたら、今度はみんなから幸せを返してもらっていたんですね。
経営の本質は、売上の数字だけではない。人の笑顔の積み重ねのようなもの。
この40年間で心から実感しています。

こぼれ話

辞めていった皆さんには、今も申し訳ない気持ちがあります。
でも、同時に心から感謝しています。
あの痛みがなければ、今のHEADSはなかったと思います。
先日、スタッフが古希のお祝いにサプライズ映像を作ってくれました。よろしければ、こちらからご覧ください。
70歳の私、なかなかいい顔してます(笑)
本当に、ありがとうございます。