株式会社ヘッズ代表 暮松邦一の月いちコラム KUREMATSU TIMES(暮松タイムズ)
VOL.10

今でも忘れられない悔しい体験
『銀行大嫌いストーリー』

いつも読んでいただきありがとうございます。
今回は、私の今でも忘れられない悔しい体験「銀行大嫌いストーリー」です。

まだ会社が小さかった15年ほど前のことです。
ある日突然、知り合いのメーカーさんから 「あの会社倒産したみたいやで」と情報が入ってきました。
その会社とは、ヘッズ商品をご購入くださっているお客様で、当時の売上の約30%を占めていました。
その時の売掛金がなんと約800万円もあり、倒産となるともちろん売掛金の回収は難しくなります。

ですが、そのお客様にはヘッズを育てていただいた恩があり、お客様に対しての恨み辛みの気持ちは全く湧いてきませんでした。
しかし、800万円は大きなお金です。
支払いや社員の給料のために、今すぐ現金が必要なので 「何とかしなければ!」と私はお金を借りに銀行に走りました。
そして以前から面識のあった銀行員に、今大変な状況だということを説明しました。
きっと助けてくれるに違いないと思って「今すぐ必要なんです!」と懇願しましたが、それまで親身に聞いてくれていた彼の態度がコロッと変わり、返ってきた答えに私は唖然としました。

「定期預金を入れてもらえないとお貸しできません」
私は耳を疑いました。
本当に困っている人を目の前にしてよくもそんなことを平然と言えるなと、はらわたが煮えくり返り、その銀行員の胸ぐらを掴んで殴ってやろうかと本気で思うほどの怒りと悔しさで震えました。

数日後、私は政府系の“中小企業倒産防止共済”から掛金の10倍まで貸してもらえることを思い出しました。
あるバッグメーカーの社長さんから 「こんなんあるから入っときや」とアドバイスをもらって 月々5万円積み立てていたもので、偶然にも加入してから16ヶ月目で80万円の掛金があり、その10倍の800万円を借りることができたのです。

おかげで、ヘッズは難を逃れて助かりました。
銀行はよく、「晴れの時に傘を貸して、雨になったら傘を取り上げる」と言われますが、15年前に私はそれを体験しました。
そして、いまだにあのときの悔しさだけは忘れることができません。

こぼれ話

あのときの悔しさがあったおかげで、 私は「もう(その)銀行からはお金を借りたくない!」と思うようになり、 あれ以来無借金経営を目指してシビアに経営をするようになりました。
今のヘッズがあるのは、あのときの悔しい体験があったおかげかもしれません。
今となっては、いい経験をしたと思います。<

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暮松 邦一(著)

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