株式会社ヘッズ代表 暮松邦一の月いちコラム KUREMATSU TIMES(暮松タイムズ)
VOL.140

売れている店を横目にちょっと…

2025.06.01

奄美大島へ行き、花屋さん、ケーキ屋さん、雑貨屋さんを訪問しました。
その中の一軒にアンティーク調の雑貨屋さんがあり、オーナーのAさんから興味深い話をお聞きしました。
あるショッピングモールの催事に出展した際、隣のケーキ屋さんがすごく賑わっていて、よく売れていたそうです。
扱っている商品は違っていても、やはり売れている店のことは気になるものです。
特に気になるのは、商品の中身や価格帯、購入者の層でしょうか。

ところがAさんは、ちょっと違った角度でそのケーキ屋さんを観察し、ラッピングの大切さに気づいたそうです。
そのお店では、程よくオシャレ感があって、お客さまが手にとりやすい資材を使っていたのだとか。
この話を聞いて、「そう、ラッピングは大切!」と思った瞬間、ついニヤッとしてしまいました。
勘がいいみなさんは、もうお気づきですね。
隣に出展していたケーキ屋さんは、弊社の資材を使ってくださっていたのです。

弊社では、お客さま(小売店さん)とその先のお客さま(来店者さん)の両方の視点で、資材開発を行っています。
その際、Aさんがちょっと視点を変えたように、「ちょっとオシャレ」「ちょっと使い勝手がいい」「ちょっと気が利いている」…など、「ちょっと」を意識しています。
新商品開発や今以上の売上アップを考える際、大発明のようなアイデアや一発逆転的な方法は簡単には思いつかないものです。
そのまま月日が流れてしまうより、既存商品の「一部をちょっと変える」「ちょっと違う販売方法を試してみる」といったことならトライしやすいのではないでしょうか。

以前行ったお客さまアンケートで、お客さまからヒントをもらったことがあります。
試作用や保管場所の事情に合わせて「少量でも購入できる」という点が、高評価を得ていたのです。
「たくさん」買っていただきたい気持ちはあるものの、昔から言いますよね、塵も積もれば山となる。
社内外のさまざまな「ちょっと」を何度も何度も繰り返して、いまのヘッズが在ります。
「日々の小さな積み重ねが重要と思う」
ヘッズのクレドにも、しっかりと入れています。

こぼれ話

Aさんとお会いするのは初めてでしたが、以心伝心というか、ラッピングについてヘッズのメンバーが意識している点を敏感に感じ取って、「単なる包装資材ではなく、売上アップにつながる販促資材」と捉えてくださっていてメッチャ嬉しかったです。
大阪からかなり遠い島、初めて会った方に、私たちの想いが届いていて、目頭がちょっと熱くなりました。

小さな会社は
「人を大切にする経営」
で成功する

暮松 邦一(著)

小さな会社は「人を大切にする経営」で成功する 暮松 邦一(著)

多くのお客さまを訪問させていただいた中で、「スタッフとの関係性をどうしていくのか?」「離職率が高い」という、『人』についてのお悩みをよく耳にしました。
この暮松通信でもたびたびお話しているとおり、私もかつて毎月のようにスタッフの送別会を繰り返していたという黒歴史を経験しています。
そこから『人本経営』と出会い、時に失敗しながらも続けてきた施策や経験の他、同様に人本経営を実践する友人たちの声をまとめた一冊です。
この本が、皆さまのより良い会社経営の一助になれば幸いです。

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